夕げの支度に煙るルアンパバーンの町 プーシーの丘より
まだ漆黒の朝4時、ワット・シェントーンの本堂は重い調子の経に包まれていた。ゆっくりとした経の流れに呼応するかのように、夜空の藍は少しずつ陽の白を増していく。ワット・シェントーン本堂
朝の勤行 ワット・シェントーン本堂
最後まで残り黙想する高僧 朝の勤行 ワット・シェントーン本堂
托鉢へと支度を整える ワット・シェントーン僧坊
境内より托鉢へと向かう ワット・シェントーン
早暁の街を静かに歩むワット・シェントーンの僧侶たち
素足と大地との擦れあう音だけを残し 王都を進む
淡く漂う朝霧の古都に 鬱金色の色彩が緩やかにたゆたう
人びとは履き物を脱ぎ 男は立ち 女はひざまずいて供物を捧げる
僧は布施されるのが当たり前だという顔をしている 一瞥もくれない 喜捨こそが在家にとって徳を積むことになるのである ただその場で経をよみ返礼とする
上部の形からスイカ寺と呼ばれるタット・マクモ ワット・ビスンナラート
ワット・シェントーン境内
ワット・シェントーン 本堂正面
ワット・マイ 本堂正面
ワット・シェントーン本堂にて
ワット・シェントーン
ワット・シェントーン宝物殿
現在は モン市場&ナイトマーケットになっている広場
メコン河 夕景
クアン シーの滝 現在は崩れてしまい この美しい姿を見ることは叶わない
カーン川に浮かべられた竹の筏で遊ぶ さすがにこの歳になると女の子はシンを巻いている
つぶらな瞳という誘惑 バーン サーン ハイ 酒造の村
クアン シーの滝 まだ美しい石灰華が見られた滝の傍らで うずらの卵漬けやジュースなどを売る少女
メコン河桟橋脇の露天市
強烈な日差しを避けられる店先はいくらか涼しい お手伝いの少年は一丁前の番頭のようだ バーン パノム村
陽が傾きかけた夕暮れ 男の子は母の足下にまとわりつき 持て余した時をすごしていた メコン河脇の露天
隣の家からの機を織る音がトントンと響くなか 少女は緯糸の小管(ボビン)を丁寧に巻く バーン パノム(機織りの村)
緯糸の小管(ボビン)を杼(シャトル)にそっと収める バーン パノム(機織りの村)
杼(シャトル) バーン パノム(機織りの村)
メコン河対岸にて
ローイ クラトーン(灯籠流し) オーク パンサー 雨安居(うあんご)の日 タイより一ヶ月前 10月満月の夜
ローイ クラトーン(灯籠流し) 蓮の花を模した器に線香・ローソクを灯しメコン河へと向かう
総出で造った龍を乗せた紙の舟にローソクを灯していく ワット・シェントーン境内
昔ながらのバナナの葉でつくられた灯籠に火を灯し 一年の業や悪運を祈りとともにクラトーンに込め メコン河へと浮かべる
より良い未来が訪れますようにとの祈りと共に クラトーン(葉の器)は光の筋を描きながらメコンの下手へと消えていく ローイとは流すの意